バンコクのスワンナプーム国際空港から約1時間40分で、ホーチミンのタンソンニャット国際空港に着きます。ホーチミンに着いたのは17時頃。そろそろ日が落ちてくる時間帯でした。夕方ですが、モワーっと蒸し暑いです。
Kazの5年前の世界旅行の経験上、ベトナムの入国スタンプはとんでもないところに押されるということだったので、入国管理官にスタンプを押して欲しいページを示したところ、
「帰りのチケット!帰りのチケットはないのか!」
と、眉間にシワを寄せて言ってきます。
「…も、持っていません」
と、小声で答える私。
帰りのチケットをとってから入国するべきだ、と言われて困っているとKazからの助け舟が。
入国管理官はムスッとしながら、私が指定した場所にスタンプを押してくれて無事ベトナムに入国。
こ、怖かった…
空港から宿まではけっこう距離があるので、タクシーで行くことにしました。
こっちが求めなくても、タクシーはどうだと次から次へと声をかけてきます。Kazが何人かと交渉してくれた末、ひとりのタクシードライバーと折り合いがつき、車に乗せてもらうことに。
車は空港前の通りではなく、通りから少し離れた人気のないロータリーのようなところに停まっていました。
しかも車はセダンではなく、ワンボックスカー。パッと見て、タクシーとは思えません。
これはちょっと怪しい…?
途中で強盗が入ってきて襲われるパターン?
内心ドキドキしながら車に乗り込み、エンジンがかかり、少し車が動いたところで、突然運転手が…
「マニー、マニー」
とお金を要求してきました。脅すような様子でもなく、先にお金を払えと言っているようです。
Kazがそれは目的地に着いてからだと言ってもわかってくれません。チップがほしいのか、小さい額のお札を要求してきます。「お金を下ろしたてで大きな額のお札しかない」と言って財布の中身を見せると、お札を勝手に抜こうとしてきます。
何回か同じようなやり取りが続き、埒が明かないと思った私たちは、その車を下りて空港前にある受付でタクシーを頼むことにしました。
思っていたよりも少し高めの金額でしたが、トラブルになることなく無事に宿まで送ってくださいました。
いやー…ベトナムおそるべし。
宿はドミトリーですが、部屋はエアコンが効いているし、おかみさんは優しいし、WiFiも速いし、快適です。
おかみさん曰く、
「以前、日本人がベトナム人に騙されて身ぐるみはがされたことがあるから、気をつけて」
…やっぱりベトナムおそるべし。
少々顔を引きつらせながら、晩ご飯を食べるために宿周辺の繁華街へ繰り出しました。
夜も遅めの時間帯ですが、多くの人で賑わっています。
お店を探していたところ、ひと際元気なお店がありました。
「ハッピ〜〜〜ア〜ワ〜!!」
と、店員のおじさんが汗だくで客寄せをしています。
全精力を使って接客をする姿に惹かれ、そのお店に入ることにしました。
どのお客さんにも楽しんでもらおうとサービスをする姿勢、丁寧に注文を聞いてくれる姿に感動しました。
料理も美味しかったです。
ちょっと怖いベトナム人と、かなり陽気なベトナム人を短時間で目の当たりにして、少々困惑気味。
さて、このベトナムの旅、どうなることやら。
Mariko
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