バンコクのファランポーという駅からアユタヤ駅まで、列車で約1時間半。
ムシムシした車内にはもちろん冷房なんて気の効いたものはなく、窓が全開になっているだけです。窓にかけた左肘がジリジリと焼けていきます。
右側には私のパーソナルスペースを侵してタイ人が座っておられる。
…右も左も暑い。
左の強烈な日差しと右の人のぬくもりで不快なものの、窓から入ってくる風は何となく心地がいいので、ついウトウトしてしまっているうちにアユタヤ駅に到着しました。
アユタヤには宿泊せず、その日の夜行でチェンマイに向かう予定なので、アユタヤ駅の近くのゲストハウスに夜までバックパックを置かせてもらうことにしました。
肝心なゲストハウスの写真は撮らず、廊下に置いてあった「いろはす」のタイバージョン「NAMTHIP」と、あまりの暑さにグダグダになっているワンちゃんだけを記録してあるという有様。
ブログを書く者としての自覚の低さが浮き彫りになっちゃってます。
ゲストハウスの裏に流れているのはバーサック川。
遺跡巡りをするためには、この川を船で渡らなければなりません。
船頭さんは、なんとおばあちゃん。ほんの1、2分で向こう岸に到着です。
アユタヤのトゥクトゥクは、何だか可愛らしい。
私たちには時間がないので、トゥクトゥクに乗って目ぼしい遺跡に行くことにしました。
まず初めに訪れたのが、木の根っこに埋もれた仏頭で有名なワット・マハタート。
この写真をFacebookで投稿しようとしたら、友だちにタグ付けする?って表示が出ました。
残念ながら、私には木の根っこに埋もれている友だちなんていません。
この仏頭と写真撮影をする時の注意点が書かれているのですが…
惜しい!ほぼ完ぺきなのに、たった一文字だけ非常に惜しい!!
Kaz曰く、アジア中にある英語表記の看板には、かなり多くの間違いがあるらしいです。英語を間違うぐらいなので、日本語は間違っていて当然なのです。
見本のような写真撮影風景ですね。良い笑顔、さすが!
このワット・マハタートは、お釈迦様の遺灰や遺骨という意味があるらしいです。
このお寺は(この辺り一帯のお寺も全てそうですが)その昔、ビルマ(現ミャンマー)軍に破壊され、現在のような廃墟になってなってしまったそうです。
多くの仏像には頭がありません。
当時、仏像の頭部には金箔が貼られていたらしく、ビルマ軍がその部分を切断して持ち去ったからだそうです。
ワット・マハタートの全体像はこんな感じです。
次に行ったのは、ワット・チャイワタナラーム。
この寺院はアユタヤ王朝第24代の王、プラサートトーンの母親が亡くなったことを偲び、チャオプラヤ川の西側に建てられた寺院で、カンボジア・シェムリアップのアンコールワットに似ていると言われています。
この寺院も例によってビルマ軍の攻撃の対象になり、焼かれてしまったようです。
現在私たちが見ているのは、1987年に改修されたワット・チャイワタナラームだそうです。
なるほど…修復してこの感じということは、こういう建築様式ということなのですね。
そうか。元々完成した時から屋根がない、青空寺院ということなのですね、きっと。
この寺院は夕暮れに訪れると、もっと美しいのだそうです。
ワット・チャイワタナラームからの帰り道、象がいました!
タイに来て初めて見る象に大興奮!トゥクトゥクのおじさんが親切に象の近くで停まってくれました。
どうもお腹の調子が悪い私。
タイのせいというよりも…今思えば、慣れない旅生活で神経過敏になり、暑さにやられ、その上タイ料理の辛さにもやられてしまったせいだと思います。
ゲストハウスのレストランで注文したエスニック風の雑炊が超絶に美味しく、私の心もお腹もお尻も癒してくれたのでした。
Mariko
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