クアラルンプールのKLセントラル駅から電車で約30分ぐらいのところに、ヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟があります。やはりここにはヒンドゥー教徒の方たちが多いのでしょうか、イスラム教徒らしい方は一気に見かけなくなります。
駅を出て左手に、早速ハヌマーンがお出ましです。相手ディフェンスにスクリーンかけてる?
ヒンドゥーの神様はカラフルでステキです。
ハヌマーンの足下にお猿が映り込んでいます。ここにはたくさんのお猿がいて、観光客の食べ物や飲み物を狙っていました。
右手に歩いて行くと、大きな大きなムルガンという名前の神様が立っています。ここのムルガン像は世界最大だそうです。京都の霊山観音を思い起こしました。
このムルガン像の横には、272段の割と急な階段があります。
時々、どこまで上って来たのかを振り返って確認しながら、一段一段上って行きます。
階段の途中、左手にひとつ、洞窟があります。その洞窟を覗くと真っ暗です。お金を払えば、ヘルメットを被ってガイド付きの洞窟ツアーに参加できるようでした。
その洞窟の前で座って休憩をしていると、Kazが駅前で購入したマウンテンデューが…
こうなって…
そしてこうなって…
こうなりました。
この立派な飲みっぷり。
決して与えたわけではありません。地面に置いていたら、お猿に盗まれてしまったのです。この飲み方を見ていると、完全に常習犯です。Kazがほとんど口をつけないまま、マウンテンデューはお猿の喉を潤して空になりました。
いよいよメインの洞窟の中に入って行きます。
私が想像していた洞窟とは全然違って、とても大きい空間が広がっています。
奥を見渡すとこんな感じです。自然の造形物の壮大さに呆気にとられてしまいます。
洞窟内にはヒンドゥーの神様がいました。
振り返って入り口の方を見てみました。光の当たり具合で岩肌の見え方が変わり、見ていて飽きません。思わずキョロキョロと周りを見渡してしまいます。
奥の階段を上った先は…
中庭のような空間がありました。
その中庭から見た洞窟は、また印象が違いました。
いくつもの顔を見せてくれるこの洞窟にみとれて、思わず時が経つのを忘れて、長い時間ここに居たような気がします。
272段の階段を下り、駅の方に歩いて行く途中にココナッツジュースが売られていました。ココナッツの実の中に入っている、混じり気なしの100%ココナッツの果汁です。察するに甘くはなさそう…話し合った末、旅は経験、ものは試しに、ということで買ってみました。
飲んでみると想像以上に甘さ控えめ。
「甘くなさそう」という予想の、そのはるか上を行く控えめさでした。
果汁というか、汁…
ココナッツジュース屋さん、ごめんなさい。二人がかりでも最後まで飲めません。
ジュース屋さんに申し訳なく思いつつも、途中で捨ててしまいました。
駅を出てすぐ左にいた神様ハヌマーンの奥にもうひとつ、有料で入れる洞窟があります。
その洞窟の手前には、ラーマ?ラクシュミー?おそらくどちらかであろう神様がいます。
中に入ると、幻想的な空間が…!
ヒンドゥー教の物語を表しているのでしょうか。
物語の内容はわかりませんが、光と洞窟が織り成す芸術に、思わずため息が出てしまいます。
上に続く階段がありました。
ああ美しい…
きっと芸術家の人がこの洞窟を魅せるために、光の色や角度、強さなどを調整して、これができたんだろうな。自然と人の感性とのコラボレーション。
階段を上りきった突き当たりには、さらに奥まで掘り進めて行ってそうな空間ができていました。完成の途中かもしれませんが、とても美しかったです。
階段の上から見下ろした写真。石のつららができていました。
あーすごく綺麗だったな…
洞窟から出るのを名残惜しんで、この地を後にしました。
帰り道、クアラルンプールで最も犯罪が多いと言われているマレー人街、チョウキットに行ってみることに。
大通り沿いを歩いているからか、これと言って変わったことはありません。
もっと先に進んで行くと、かなり道幅が狭いところに露店がいくつも並んだ場所があります。ジーンズが何百本も売られているお店があったり、すごい数の靴が無造作に置かれているお店があったり、食べ物が売られていたりします。
すごくいい光景だったのですが、道幅が狭く、立ち止まると後ろの人が立ち往生してしまうので、写真は撮れず。道幅の狭さのピークを過ぎたところの光景を一枚撮りました。
見事に3人がカメラ目線。
そのうち2人が完璧にこちらを睨んでいます。勝手に撮ってごめんなさい。
チョウキットから見えるKLタワー。京都タワーに似てる?
確かに統計上、チョウキットは犯罪が多い町なのかもしれません。
でも、物を落として気づかないでいると「落としたよ」と言って持って来てくれる人がいました。
この地域の夜の顔はまた別なのかもしれません。
大通りと路地を入ったところとでは、また別なのかもしれません。
とは言え、確かに親切な人がいる町でした。
ひょっとしたら、外国人観光客向けのガイドブックには「大阪は日本一ひったくりが多いので要注意」と紹介されているのかも知れません。犯罪が多いのは統計上確かかもしれないけれど、実際に女一人で大阪へ行ってもさほど危険を感じない。もちろん最大限気をつけるべきだけれど、必要以上に怖がることもない。チョウキットもそのような捉え方でいいのかもしれないなと思いました。
Mariko
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